K君。
カナデァアンガール、全然口説けなかったな・・・。
ひとまずK君に電話しよう。
海老:「お待たせ!店出たわ!どこいる?」
K君:「はい。○○の方に来てしまいました。」
海老:「じゃあそっちいくわ!」
K君は、たまたま知り合ったナンパ始めたての青年。
俺もペーペーofペーペーだけども、出会ったその日に一緒にナンパをしていた。
地方から出てきていて、数日後に地元に帰るらしい。
ナンパで出逢う男は、今のところ例外なく面白い。
暗い顔したK君を発見。
K君:「うなだれてました。わざわざ東京に出てきて何やってんだろうって。ナンパで結果でなくて。親に申し訳ないです。あ、連れ出しおめでとうございます。」
海老:「う、うん。ひとまず歩こうか。」
K君:「電話かかってきてまた合流してもらえてよかったです。元気出てきました。今日ナンパ成功しないと野宿なので。頑張ります。」
海老:「野宿?お、おう。頑張ろう。」
海老:「K君てそもそも、何でナンパしようと思ったの?」
K君:「とにかく若い子とやりたいんです。僕、年齢=素人童貞なので。1回お店でやったことあるんですけど、ちょっと自分にはお姉さん過ぎて、肌が…ちょっと。若い子の肌でしてみたいんです。」
K君:「周りの友達に一緒にナンパしようと言っても、何言ってんだお前みたいな雰囲気になって話が合わないし、やることなすこと変わり者だって言われるんですけど。東京だったらナンパしてる人沢山いるかなと思って。昨日歌舞伎町でナンパしてる人に話しかけて、ナンパ教えてください。ってお願いしたんですけど、Twitterで情報発信してる人沢山いるからってDMしてみなよってやんわり断られちゃって。」
俺から見るとK君はポテンシャルの塊だ。
身長もそこそこ、髪の毛もフサフサ、顔も眉や産毛を手入れすればなかなかいい感じになる。
地方から野宿覚悟でナンパのために出てくるバイタリティー。
明確なナンパの動機。
ナンパ師に声を掛ける度胸。
豊富な話のネタ。
でも、自分のポテンシャルに気付いていない。
K君:「今無職ですし、前職農業ですよ。農業って聞いて喜ぶ女の子居ます?ダサくないですか。」
海老:「農業なんてメッチャ面白いじゃん!!K君は自分のポテンシャルに気付いていないよ!!」
俺なりに思ったことをK君に率直に伝える。(20分程)
K君:「なんか、こんなにホメてもらえたの初めてです。」
海老:「じゃあ早速行ってみよう!あの子どう?」
K君:「なんて話しかけたらいいかわからないです。」
海老:「なんでもいいよ!飲み帰り?って聞いてみ。」
K君:「わかりました。行っていきます。」
オープンし並行トーク。
K君:「先輩のお陰で100m並行トークできました。ちなみに今までの最高記録は10mでした。Line交換する?って聞かれたんですけど、断りました。顔は全然OKだったんですけど、なんかプライドが許さなかったです。でも、ありがとうございます。こんなに話せたの初めてです。」
よくわからないけど、君はポテンシャルの塊だ。
真っすぐな姿勢とまなざし、ピュアな情熱。
こちらこそありがとうだよ。
どうかK君が良い師に出逢い成長し、ナンパで最高のストーリーを紡げますように。
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