初めの一歩。

19/07/25

先日の振り返りおば。

自分の心とは対照的に、天気がメチャクチャ良かった某日。

梅雨の合間のナンパ日和。

声掛けが出来ず、街には出るものの地蔵を繰り返す毎日に気分がげんなりしている。


前回、街に繰り出してから2日間休養をとっての出撃。


そう、今日こそは偵察ではなく出撃なのだ。


「今日声かけなかったもうナンパやめよう。」


そう心に誓って街に向かった。

指名ナンパ。

まずはR君と合流。

海老:「もう今日声かけれなかったらヘタレと呼んでくれ。」「今日声かけできなかったらもう俺ナンパやめるから。」

R君:「じゃあ指名ナンパしましょうw」


いきなりぶちまける俺にR君からの提案。


R君:「あの人行ってください!って指名するんで行ってくださいね。」

海老蔵:「了解!でもチェンジ権2回ちょうだい!」


ちゃっかり逃げ道を作り、2人で街を歩きだす。


「俺、あれ行ってきますわ!」

と歩くスピードを早めるR君。

指名してないのに。ホントに感心する。



R君:「じゃあ次は海老蔵さん行ってくださいね!」

海老蔵:「よし!やったる。」

と思ったところでSさん合流。

ナンパ師の周りを歩く人たち

Sさん:「おつかれさまです。どんな感じですか?」

海老蔵:「今指名ナンパしてて、次声かけるの僕の番なんですよ。」

Sさん:「そーですか。」

俺の雰囲気から何かを感じ取ったのか、

Sさん:「じゃあ僕が声掛けするので、僕の周りの人を見ててください。」

海老蔵:「周りの人ですか?」

Sさん:「そうそう、僕じゃなくて僕の周りの人を見ててください。じゃああの子行きますね。」

海老蔵:「お願いします。(みんなどんだけたくましいんだ。)」

ほぼ誰も見ていない。

Sさんが、横断歩道を渡っているスラっとしたOL風の女性に声をかける。


Sさんの後ろを歩くサラリーマンの集団。

横断歩道を渡った先の石段に座っている人。

前方を歩く女子大生のグループなどなど

周りに人はいるが、みんな会話に夢中で殆ど誰もSさんの声掛けを見ていない。


石段に座っている人が、少し見ていた様子だったが声掛けが終了すると、すぐに手元のスマホに視線を落とした。

おそらく2秒も経たないうちに、ナンパのシーンは頭の中から消えているだろう。

地蔵の原因

地蔵の原因の一つで、周りの人が気になる。というのがある。

・「あいつナンパしてやがるぜ。」と笑われたらどうしよう。
・ナンパしてるの見られたらどう思われるだろう。
・みんな見ている前でナンパを失敗したくない。

等々、ナンパしようとしても周りの人の目が気になって動けなくなってしまうのだ。



先日も周りの目を気にして地蔵したので、帰宅後に、「嫌われる勇気」を読み返してみたけれど、
Sさんの実演のほうが俺には何倍も効果があった。


Sさん:「どーでした?」

海老蔵:「全然誰も見てませんでした。」

Sさん:「そんなもんだよ。」

海老蔵:「すごく勉強になりました。」


ホントに仲間に恵まれている。

あの子行ってみよう!

Sさんの雄姿を見させてもらい、もう完全に俺の番。

R君:「あの子いってみましょう!黒いワンピースの子。」

OL清楚風。

海老蔵:「よし。」


横断歩道を渡って来て、店の案内看板を見ているところで声掛け。


海老蔵:「こんばんは。ナンパです。」

OL:「えっ?」

海老蔵:「ナンパなんですけど、何か探してますか?」

OL:「あっ私ビックス買いに来ただけなので。」

海老蔵:「ビックス?ヨーグルトですか?」

OL:「のど飴です。」

海老蔵:「のど飴かー。この季節湿気がすごいから…(言葉が出ない)」

海老蔵:「…だったら一緒に買いに行きましょうよ!」

OL:「あっでも…」

海老蔵「(マジでなんて言っていいかわからん)」

頭が真っ白になり、「ビックスだったら地下1Fですかね?」と話しかけたときにはいつの間にかいなくなっていた。


●声掛け2人目

2人組に声掛け。(逆三と呼ぶらしい。)

少し会話して終了。


●声掛け3人目

声掛けした瞬間、こちらをチラッと見て認識すると巧みなステップどこかに行ってしまった。

距離が近すぎた、声の大きさも悪かったかもしれない。

人生初のガンしか。(ビックリさせてゴメンm(__)m)


なんとか声掛け3達成!!


やっとナンパが始まった。


まだまだまだまだ初歩of初歩で、トーク内容とか0点に近いというか、何話していいかわからんし、メッチャ緊張しながらの声掛けだった。

が、


「よく声かけた俺。お前はすごいぞ。」と自画自賛が止まらない。



ヘタレと呼ばれなくて済んだ、ナンパも継続が決定。

ひと安心。

美女からのLゲ

指名ナンパも終了しR君と一休みしていると、目の前に美女が通り過ぎる。

正直きれいすぎて、自分は全く動かなかった。

「あーゆーの行けるようになるのかなー」なんて眺めていると


ひょこひょこっと追いかける人を発見。



よく見るとR君。(君はホントにたくましい)



そして行ったっきりなかなか帰ってこない。




もしやと思ってると、

キラキラにオーラをまとったR君が歩いてくる。



R君:「Lゲしました。」



海老蔵:「まじー!!?」

めちゃくちゃチャンスを逃している。

チャンスは山のようにある。
自分も含めみんな見えてない、めっちゃ逃してる。
チャンスだと感じても自分にはできないと思っている。
チャレンジもせずに。

ナンパに限らず、日常でのチャンスをメッチャ逃してる。
日常生活で、会社で、人生で地蔵している。
そして地蔵している自分にも気づかない程に地蔵に慣れてしまっている。

常識とか体裁とか周りの目とか、色んなものに縛られて動けなくなっている。
自分に正直になり、それを振り切って飛び込んだとき、世界が変わる。


R君は、それを振り払い、チャレンジし、宝を持って帰ってきた。

その瞳はポーカーフェイスでも隠しきれない輝きを放っていた。


100Lゲまで残り100L。

まだまだ続きます。