アドレナリン全開の初連れ出し。

19/07/04

海老蔵:「この間仕事帰りの電車内でメチャクチャタイプの子を見つけたんですけど、声掛けれなかったんすよね。」


Sさん:「うんうん。」


海老蔵:「今振り返れば、多少時間もあったし。相手が降りる駅まで行って電車降りたところで声掛けすれば良かったなーと後悔してます。多分2度と会えないし。ダメもとで行っておけばよかったです。」


Sさん:「そーだね、自分にドンピシャの子が来たときに地蔵するんじゃなくて、ちゃんとナンパできるために日々ナンパしてるようなもんだからね。」


海老蔵:「何で俺、自分の駅で降りちゃったんだろう。」


Sさん:「まぁもう終わったことだからしゃーないよ。ナンパ頑張ろう。」

ガンシカ×ガンシカ×ガンシカ

ほんのすこーしづつ慣れてきたのか、街に出ても落ち着いてきた。

ほんの少し心に余裕を感じる。


R君:「海老蔵さん今日は5声掛けいきましょう!!」

海老蔵:「5?俺が5はハードル高くないかい?」


R君:「いやいや何言ってるんですか、5いきましょう5!」

海老蔵:「わかったよ。5ね。よし。」


R君:「早速あれいってください!w」

海老蔵:「いやーあれはちょっと…」


R君:「いいから行ってください!あれです。あの白のワンピの子です。」

海老蔵:「えーだってあれは…。わかったよ。行ってくるよ!!」



こんな感じで某日も楽しくストが始まった。



雨が降る予想だったが結局降らなかったので、人通りも、女の子も、ナンパ師も多い、そんないつもの街。


何とか3声掛けも全部ガンシカ。


チーン。


振り返えると、最初の第一声が弱々しいし、声掛けが雑、そのうえ粘れてない。


あー今日は調子が悪いなー、ちょっと休もうかな。


タイプの子じゃないと声掛けしても、言葉に力が宿んねーもん。

じゃあタイプの子がきたらちゃんと声掛けできるのか?


と、地蔵特有のぐじゃぐじゃ考えるクセ発動。



脳みそシャットダウン。


声かけないと始まらない。


切り替えていこう!!

渾身の声掛け

R君:「海老蔵さん疲れてますね。大丈夫ですか。しっかりしてください。」

海老蔵:「ほい。」

R君:「海老蔵さん、あと2は行ってくださいよ。」

海老蔵:「ほい。」


僕を励ました後、R君は勇敢に声掛けに旅立った。


よし!俺も後2は行っとこう!と決意し顔を上げた瞬間。



目の前をメチャクチャタイプな子が通り過ぎる。



一瞬スローモーションになる。


揺れるショートヘア
色白の肌
整った容姿


メチャクチャ俺好みやん!!!!



これは行くしかない。



勝手に体が動き出す。



歩きながら、腹が決まる。



この子がどこに行こうが声を掛けよう。



あとはタイミング。


状況をつぶさに観察する。



ん?よく見ると、男と歩いている?



会話はしていないが距離感が変わらない男が並行している。



これは連れだ。



しばらく様子を見る。



駅の改札まで来たところで、お別れの挨拶をし男と別れた。


チャンス!!


そして幸運にも男が改札をくぐり、彼女は改札と反対方向へ歩き出した。



横断歩道の信号待ち。



横断歩道を待っているときは話しかけない。
歩き出したら話しかけるナンパを何回か見たことがあるのでそっくり真似る。



歩き出した。



しかし、人が多くてなかなかたどり着けない。



横断歩道を渡り切り少し開けたところでダッシュ!!



直前でスピードを緩め、彼女を少し追いこし、自分の体を認識させ、しっかり目を見て声掛け。



海老蔵:「こんばんは!○×△□な理由で声を掛けました。」


ショート女子:「えっ?何ですか?」


海老蔵:「ナンパです。」



~並行トーク、結構なガチ口説き(中略)~



ショート女子:「お兄さん口うまいですねw」


海老蔵:「思っていること言ってるだけです。」



と言った瞬間、少しニヤッとし、彼女の歩くスピードが急に緩やかになる。





そして、足が…




止まった。




海老蔵:「(止まったーーーーーー!!!!!!!!)」




道端から柱に移動、しどろもどろトーク開始。



まだ30分時間があることを確認。


居酒屋打診→遠いから無理

コンビニ打診→えっコンビニ?

あんた何言ってんですか?的な反応。


めげずにカフェ打診→了承!



りょりょりょりょ了承ーーーー!!!



でも、カフェがどこにあるかわからない。



えええええい!!こっちじゃー!!と


一か八かで歩き出す。



ショート女子:「ここ降りたところにスタバあるよね。」



海老蔵:「(あっそーいえばある。神的なものに感謝。)あーあったね。」



人生初連れ出し。

スタバの入り口は、ナンパの入り口

スタバに入るとそこは別世界だった。


レジの列に並んでいるところから見える店内。


メニュー表を見たとき、店員さんと話した時、席が空いているか店内を確認するとき。


五感にフィードバックされてくるものがまるで違う。


スタバが変わったのではなく、自分が変わった。



別世界だ。



タイプの女の子を見かけても「あの人綺麗だなー」で終っていた世界とは全くの別世界。



今、その子が隣にいる。


自分でも何が起きてるんだかよくわかってないまま注文する。


海老蔵:「何がいい?」

ショート女子:「ソイラテがいいかな。」

海老蔵:「じゃあソイラテ2つで。」


出逢って10分そこそこ。


店員さんも、コーヒーを飲んでくつろいでいるお客さんも、誰も気が付いていない。


さっき俺がこの子をナンパしたという事に。



なんやこの世界は。
どないなっとんねん。



新しい世界に一歩踏み込んだという感覚を全身で感じた。

キャバ嬢だと思った?

ショート女子:「さっきのはお店のお客さんなの。どうせキャバ嬢が同伴してるーって思ってたんでしょ?」


海老蔵:「言われてみればレンタル彼女みたいだったね。ホステスさんやってんの?」


ショート女子:「まーそんなことろかな。」


~勉強不足で何話していいかさっぱりわからん~


ショート女子:「この街の空気が好きなの?」


海老蔵:「この街の空気?んー汚い居酒屋の外飲みの空気の方が好きかな。」


ショート女子:「何それw」

初Lゲ

海老蔵:「よし帰ろうか!そろそろ時間でしょ?」

ショート女子:「そうだね。ごちそうさま。」


ショート女子:「これで終わりででいいの?」

海老蔵:「ん?」


彼女:「だから、コーヒーおごってそれで終わりでいいの?」

海老蔵:「じゃあ一個だけ!」


ショート女子:「Line?」

海老蔵:「交換しよう。」

ショート女子:「…いいよ。」



いつも指をくわえて見ているだけだったタイプの女の子に声をかけ、一緒にお茶をして、連絡先を交換した。



この日の出来事は一生忘れないだろう。







Lineが返ってきません。

返信待ってまーす!!

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